シーカーズ(SEEKERS)

騎手や関係者にも
様々なドラマがある競馬
スポーツ、レジャーとしての
魅力を伝えたい

シーカーズインタビューを受ける木村 雄士さん
  • WINS横浜
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  • 木村 雄士
  • 副所長
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Interviewインタビュー動画

木村 雄士さんのシーカーズインタビュー風景

競馬に興味を持ったきっかけは?

テレビゲームが最初で中継を見て虜に
何らかの形で業界に携わりたかった

  • 子供の頃から競馬を見るのが好きだったので、好きなことを仕事にできればと思い入社しました。小学校高学年の時だったと思いますが、友達の家に遊びに行った時、当時流行っていた競走馬育成ゲームを見たのがきっかけで競馬のテレビ中継を見るようになってからすっかりハマってしまいまして。馬が走る姿を見てかっこいいなと思ったのはもちろん、乗っている騎手にも魅力を感じましたね。
  • 一時は私も競馬学校を受験しようと考えていましたが、残念ながら視力が悪かったので断念せざるを得ませんでした。それでも何らかの形で競馬に携わりたいとずっと思っていたので、今の仕事に就けたのは本当に良かったです。
  • JRAは概ね2、3年周期で異動があり、様々な分野の業務にあたります。これまでに本部、トレーニングセンター、競馬場、育成牧場という流れで各地を転々としてきましたが、中でも楽しかったのは栗東トレーニングセンターで勤務していた時です。騎手や調教師の方達と非常に距離が近い環境での業務だったので、普段レースで見る姿とは違った個性などが垣間見えてとても面白かったです。どの分野で仕事をしていても新しい発見があり、色々な要素が競馬を支えているということを実感できるので今後も楽しみは尽きません。

ウインズ横浜に来て感じること

全く知らなかった野毛の魅力を発見
お出かけのついでに立ち寄ってほしい

  • 横浜に来たのは今年の3月になります。こちらに来る前は北海道の浦河町というところにある、JRAの育成牧場で総務の仕事をしていました。周りを見渡すと人よりも馬の方が多いようなところで、夜になると本当に真っ暗で星がとても綺麗だったのが印象に残っています。この仕事をしていなければおそらく住むことはなかったと思うので貴重な経験をさせていただきました。
  • そして今年は異動がないのではないか?という予測もあった中で、急遽横浜への異動が決まりました。実はこれまで横浜にもほとんど来たことがなく、当施設のすぐ近くにある野毛という街も全く知らなかったんです。北海道の広大な大地から横浜の都市部へと拠点を移すことになったので戸惑いもありましたが、「住めば都」という言葉もあるように、来てみたらあっという間にこの街が好きになりました。というのも、個人的には立ち飲み居酒屋が好きなので、色んなお店に行けるのがたまらなくて。実際には仕事や家庭を疎かにするわけにもいかず月に1回くらいのペースでしか行けていないので、合間を縫って少しずつ開拓していくのが密かな楽しみです。
  • 野毛というとディープな街というイメージを連想する方もいるようですが、私からすると若者のグループが本当にたくさんいるなという印象の方が強いかもしれません。また、すぐ近くがみなとみらいという「ザ・横浜」とも言えるエリアなので、みなさん遊びに来られる時には日中はみなとみらい、夜は野毛で晩御飯をというイメージなのかなとも想像しています。
  • JRAは基本的に毎週土日にレースを開催していて、それに伴いウインズ横浜も営業していますので、お出かけのルートの中でふらっと気軽に立ち寄っていただけるようなスポットとして組み込んでいただけたら嬉しいですね。特にまだ競馬をしたことがない方、ウインズ横浜に入ったことがないという方は、一度足を運んでいただければガラッとイメージが変わると思います。トイレの利用だけでも結構ですので、是非とも中に入ってみていただきたいです。
木村 雄士さんのシーカーズインタビュー風景

競馬と聞くと構える方もいると思いますが?

「耳に赤ペンのおじさんがいっぱい」
少し怖いイメージを払拭したい

  • 最近ではテレビCMなどの影響もありまして、競馬場には非常に若いグループですとか家族連れの方が多くお越しいただいている印象があります。また、テレビを見ていても競馬番組以外にバラエティ番組などでも競馬のことを取り上げていただく機会が増えてきましたし、競馬を楽しむ女性「UMAJO」という言葉も根付いてきたので少しずつですが認知されてきているのかなと嬉しく思っております。
  • 一方で、競馬に対して「ギャンブル」や「耳に赤ペンを挿したおじさんがたくさんいそうで怖い」というイメージを持っている方もまだたくさんいらっしゃるでしょう。特にウインズのような、勝馬投票券の販売をメインに行っているようなところに対してはなおさらそのイメージが強いかもしれません。
  • しかし、実際はそうではないということを知っていただきたいです。私自身も着任してすぐに感じましたが、まずウインズ横浜は2015年にグランドオープンしたばかりなので施設そのものが綺麗です。ゴミが散乱しているようなこともありませんし、分煙も徹底しています。また、女性用トイレにはパウダールームも併設しています。そもそもが女性やお子様連れの方が安心してお越しいただけるようにという考えから女性職員の意見をもとに設計している施設ですので、改築前に来たことがある方や、初めて来た方から「こんな感じなんだ!」と驚かれることは意外と多く、その光景を見ると私も嬉しく思います。

伝えたい競馬の魅力

まずは競馬場に行くのが一番
少しずつ慣れてからウインズへ

  • 立場上ウインズ横浜に来ていただきたいというところはありますが、いち競馬ファンの観点からお話をさせていただきます。本当に競馬が全くわからないという方であれば、お友達に誘っていただくなどしてレジャー感覚で競馬場へ足を運んでいただくのが一番かなと思います。勝馬投票券を買わなくても1日ゆったり楽しめる公園、動物園、もっと言えばテーマパークのような要素がありますので、まずはその場の空気というのをぜひ体感してほしいですね。
  • そして競馬の醍醐味といえばやはりレースの臨場感です。どうしても主役の馬たちに目が行ってしまいがちですが、実は他にもたくさん楽しめるポイントがあるんです。知っている方にとっては当たり前の話になりますけれども、競馬は馬だけでは成り立ちません。まずレースに出るにはジョッキーが乗らないといけないですし、そのジョッキーが騎乗するにあたっての考え方や人間性もひとりひとりで異なります。他にも調教師や生産者、馬主など、関係する方それぞれがレースにかける思いやドラマがあり、そういった部分を少しずつ知っていただけるとより楽しめるのではないでしょうか。
  • 競馬場では初心者向けのセミナーを開催していますし、ウインズ横浜でもマークシートの記入方法など基本的なことを教えてくれるコーナーもあります。競馬と直接関係しないようなイベントを行っている時もありますので、興味のあるものを狙ってお越しいただいて、少しずつ競馬に慣れていってウインズデビューしていただけたらと思います。

今後の展望を教えてください

自らの幼少時代を重ねて
馬を身近に感じてもらえるように

  • つい先日、こちらでお子様向けのキャラクターイベントを開催した際に、SNSなどで「初めてウインズに来た」という投稿をちらほら見かけました。おそらく都市圏にあるウインズでのキャラクターイベントは当施設が初めてだったのかなと思いますが、競馬場ではなくウインズにお子様連れの方が来ていただけるというのは感慨深いものがありました。
  • JRA・ウインズのイベントというのは基本的に勝馬投票券を買っていただくため、もしくはご利用いただいている方に感謝の気持ちを込めて…というものが多いです。ファンを大切にすることも重要ですが、個人的にはやはり、今後競馬ファンになっていただけるかもしれない方たちに一度ウインズへ足を運んでいただけるようなきっかけ作りを大事にしていきたいと考えていました。その意味では、今回のイベントは目指していたものが形になったので達成感が大きかったですね。これからも、競馬からは少し離れた内容をきっかけにして、そのついでに競馬に触れてもらえるようなイベントを企画していきたいです。
  • いずれまたウインズ横浜を離れる日が訪れますが、たとえ部署が変わっても、既存の競馬ファンから、新たにファンになるかもしれない方まで、みなさんが楽しめるような取り組みを今後もずっと考えていくと思います。特に私自身が子供の頃から競馬好きでこうして育ってきているということもあり、子供たちに対して競馬というか馬をもっと身近に感じてもらえるようなことを少しずつ実現させていくのが目標ですね。
  • 競馬という言葉だけで親御さんたちが敬遠してしまうこともあるとは思いますが、その壁を少しでも取り除けるように努力し、ギャンブルではなくスポーツとして、レジャーとしての競馬をもっと若い世代に伝えていきたいですね。

編集後記Editor's Voice

  • 幼少の頃からファンになり、競馬に関係する様々な拠点・分野での仕事を一途に続けてきた木村さん。好きなことを仕事にするとギャップを感じることもありそうですが、これまでに辛かったことは特になし。むしろ競馬をより深く知れる仕事を続けられる喜びの方が大きく、現職でも「レースが開催される週末は必ず出勤なので 大好きな競馬を生で見られず残念」と仰るほどに競馬を愛してやまない方で、まさに「探求者」そのものだという印象を受けました。
  • オフに関しては野毛の居酒屋さん開拓とは別にマイブームとなっているのがカラオケで、「ひとりカラオケ」ができるお店がないか常にアンテナを張っているのだとか。その一方で、お休みの際には少しでも奥様やお子様と過ごせるよう、家族サービスの時間を大切に考える素敵なパパさんでもあります。
  • 新たなファン獲得のために奔走する木村さんの今後の企画、筆者も陰ながら楽しみにしております。

WINS横浜
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木村 雄士

副所長
木村 雄士さんのシーカーズインタビュー

思い出に残る「大切な一枚の写真」Memorial Photo

  • 前任地である北海道で撮影しました。実際に、この景色を見ながら徒歩で通勤していました。時に遭難しそうになりましたが、自然を全身で感じた2年間を象徴する写真です。

シーカーズ木村 雄士さんの大切な一枚の写真

木村 雄士を表す「3つ」のキーワード3 Keywords

  • ■『アルペンスキー』
    関西出身者にしては珍しく、大学時代はアルペンスキーに打ち込んでいました。
    ■『笑福万来』
    笑顔をモットーに頑張っています。笑顔が無いと楽しくないですよね。
    ■『家族』
    何より大事ですよね。これからも家族のために頑張ります!