シーカーズ(SEEKERS)

みなさまと過ごすひとときが宝物
これからも近くで
見守り続けていきたい

シーカーズインタビューを受ける菊池 由紀子さん
  • 中銀ライフケア 横浜希望ヶ丘
    入居相談室
  • 菊池 由紀子
  • 入居相談員
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Interviewインタビュー動画

菊池 由紀子さんのシーカーズインタビュー風景

お仕事内容と、心がけていること

ご自身で納得されたところが一番
ご案内よりも、まずは聞き役に徹する

  • 入居相談室というのは、名前の通り、入居を検討されている方のご相談を受け、当施設のご案内をする部署です。入居者の募集から始まり、資料をお送りして、見学会にお越しいただいた方に施設のご案内をするのが主な仕事内容になります。心掛けているのは、まずお人柄や生い立ち、ご検討されるにあたり不安に感じられることなど、全てのお話をご納得いくまでお聞きするということですね。一方的にこちらのご案内ばかりではご相談される方も心配になるでしょうから、とにかく聞き役に徹します。その上で当施設の良いところも悪いところも包み隠さずお話しするようにしています。
  • こちらに限った話ではないですが、入居時自立型の介護付有料老人ホームのメリットは「健康なうちに入居することで健康寿命を延ばす」というところにあります。要介護状態になられてから施設に入られる方は、入院先から退去を迫られたタイミングでご家族がよく検討する時間もないまま…ということも。実際に暮らされるのはご本人様ですので、そうなってしまうとその後の生活にも影響が出かねません。大切なのは、ご自身が健康なうちに探して、実際に施設を見て納得されたところに決めることだと考えています。

こちらで働き始めたきっかけを教えてください

なんとなくで始めたフロントの仕事
だからこそ良かったと今は思える

  • 当施設で働く前は、某大手ファーストフード店のパートで時間帯責任者をしておりました。学生時代のアルバイトも数えるとかれこれ10年以上はお世話になりましたし、働きながら栄養士の資格も取りました。最終的に勤務していた店舗がフランチャイズになるという話が出たために退職することになったので、次のパート先を探していた時にこちらでフロントスタッフの求人を見かけて応募したのがきっかけです。
  • もともと人が好きなところもあって接客業を長く続けてきたので、今後も人と関わる仕事を続けていきたいという気持ちがありました。また、保育士になろうと考えていたため独学で資格を取得したこともあったので、何かしら役に立つかもしれないとも思いました。ただ、実はあまり深く考えずに働き始めたというのが本音なんです。当時はまだ保育士としての道を意識していましたので、そこまで長く続けるつもりはありませんでした。
  • 今だから言えますが、その「なんとなく」が良かったのかもしれません。何の先入観もなくまっさらな状態で入った業界が、まさかこんなに向いているというか、ここまで楽しく仕事できるなんて思ってもみないことでしたから。誰かの下について、指示されたことを繰り返す…そう思ってこれまで生きてきましたが、とにかくみなさまがあたたかくて。私がお世話をするというよりは可愛がってもらっているという感じなんですよね。そうした日々は本当に充実していて、あっという間に過ぎていきました。
菊池 由紀子さんのシーカーズインタビュー風景

現職に就いてからこれまでを振り返って、いかがですか?

人が好きだから、役に立ちたい
「こちらで良かった」と言われるように

  • 現在の仕事に就いたのは、たしかフロントで勤務して1年ほど経過してからのことだったと思います。施設とご入居者様のことをよく知っているフロントスタッフが適任ということで「正社員として働いてみませんか?」とお誘いをいただきました。正直なところ、保育士のこともありましたし、特に正社員としての勤務を希望していたわけではなかったので悩みましたね。ただ、ご入居者様から頼りにされ、私も人生の先輩としてみなさまを頼りにしながら過ごす日々を楽しいと思うことが当たり前になっていたので、時短勤務という条件付きでお受けすることに決めました。結局は働くうちに心境の変化もあり、徐々に通常勤務へと移行していき現在に至ります。
  • 今となっては引き出しが増えたので良かったと思えるものの、入職したばかりの頃はそれなりに戸惑いもありました。フロント業務では入居されている方からのご相談の対応がメインになりますが、入居相談室では入居される前のお手伝いも業務のひとつです。中でも40年、50年と長く過ごされたご自宅からこちらに生活拠点を移すのは大変なこと。また、必ずお身内の方がサポートしてくださるわけではありません。私がご親族の方に成り代わってお引越しや手続きのお手伝いをするのは責任重大ですが、非常にやりがいを感じる部分でもあります。結局、昔からずっと人が好きなんですよね。入居されることがゴールではなく、終の棲家としてここで生活しご逝去されるまでの間に「こちらで良かった」と仰っていただくことが本当のゴールだと考えています。そのお言葉をいただくため、これからも誠意を持ってサポートを続けていきたいです。
  • 時間が経つのは早いもので、現職で5年以上が経過しました。今はみなさまと過ごすことが私にとってかけがえのないものになっています。もう、この仕事を辞めて保育士をするということは一切考えなくなりました。

ご入居者さまとはどのように関わっていますか?

「親戚の子」そう言っていただけるほど
密な時間を共に過ごしている

  • 入居相談員という立場ではありますけれども、ご入居されてからも私はこの施設に常におりますので、お客様との繋がりが途絶えることはありません。身の周りについては基本的に生活相談員が承ることになるのですが、特にご入居されて間もない頃はどのスタッフに相談すれば良いのかわからない部分もあるのでしょう。窓口で私の名前を挙げられることが多く、そのまま対応させていただくことがほとんどです。
  • 徐々に他のスタッフに引き継いでいくのですが、そもそも私自身の名前を覚えてくださっていて、頼っていただけるのが何より嬉しいですね。ご相談の有無にかかわらず、入居した途端に急に関わりがなくなってしまうのは寂しい思いをさせてしまうでしょうから、お会いした時には私の方から積極的にお声がけするようにしています。
  • もちろんあまり干渉されることを望まれない方もいらっしゃいますので、そのような方にはご挨拶程度にして、お困りの際に力になれるようそっと見守るようにしています。フロントの時もよくご入居者様とコミュニケーションを取っていましたが、今の方が直接お部屋に伺うことが増えた分、とにかく接する距離が近いなというのは感じますね。みなさまはよく「遠い親戚の子がいるみたい」と仰っています。本当の家族とまではいきませんが、毎日顔を合わせる存在ですので実際の親子よりも接する機会が多いんですよね。出会ってからの期間こそ短いものの、密な時間を共に過ごさせていただいています。

思い出に残るお客様とのエピソードを教えてください。

里親探しは大変だったが良い思い出
ご入居後も日々の暮らしをエンジョイ

  • 奥様を亡くされておひとりになられた方のご入居が決まった際に、奥様が可愛がっていた11歳の猫の里親探しをお手伝いしたことが非常に思い出深いです。こちらではペットを飼うことができないので、なんとかしてお力になれないかとNPO法人や動物病院など探し回ったのですが全然見つからなくて…。そうこうしているうちに2ヶ月くらい経ち、どうしようかと途方に暮れていたある日のことでした。「最後にもう一度猫を飼いたい…でも子猫から飼うと自分が最後まで世話をできないかもしれない」という、偶然にも高齢の猫を探されている60代の方が見つかったんです。もう、本当にほっとしましたね。私自身がペットを飼っていることもあり、愛着も湧いてきた頃だったので自分のことのように嬉しく思いました。しかもその方がとてもいい方で、定期的に猫ちゃんのお写真を送ってくださるんですよ。今でも、ふたりで写真を見ながら当時を懐かしんでいます。
  • 猫のお話も印象に残っていますが、その方は入居されてからの暮らしを非常に満喫されていまして、中でも趣味のグラウンド・ゴルフを続けたいとご相談いただいた時のことをよく覚えています。調べていくうちに近隣の老人会で活動していることを知り、私も一緒に交渉して参加できることになったのですが、行動力に驚かされたのはその後でした。グラウンド・ゴルフに留まらず、それをきっかけに町内会の旅行などにもお出かけになられたりしていて、とても楽しんでいらっしゃるようなんです。
  • さらには「自分も探していたくらいだから他にもグラウンド・ゴルフをやりたい方がいるのでは?」と小さなパンフレットをフロントに置き、精力的にメンバーを募集するようにまでなりました。今度はご自身が窓口となって老人会への橋渡しをしていった結果、これまでに3名の女性が追加となってみなさまでプレーを楽しんでいます。

編集後記Editor's Voice

  • 上司の方より「うちの部署のエースです」とお聞きしていた菊池さんは、バリバリのやり手スタッフという雰囲気よりも、常に笑顔いっぱいの朗らかな方というのが第一印象。
  • サークル活動で人気ナンバーワンのマージャンや喫茶コーナーのお話など、書ききれなかったエピソードもたくさんありました。どれも楽しそうに話される菊池さんを見ていると、いかに充実した日々を過ごされているのかが伝わってきましたし、ご入居者様と会話している姿が目に浮かぶようでした。
  • 筆者が想像していた入居相談員は、契約が決まったら少しずつ疎遠になっていくような存在。しかし菊池さんは真逆です。もちろん入居されてから新しい出会いもあるとは思いますが、入居される前に相談していた担当者がその後もそばにいてくれるというのは頼もしい限りです。
  • 「ここで働いていて本当によかった」
  • はっきりとそう語るスタッフがいる環境では、きっと素敵な暮らしが待っていることでしょう。

中銀ライフケア 横浜希望ヶ丘
入居相談室

菊池 由紀子

入居相談員
菊池 由紀子さんのシーカーズインタビュー

思い出に残る「大切な一枚の写真」Memorial Photo

  • ペットとイベントに参加した時の写真(左)。キャバリアとチワワです。一匹は腎臓に先天性疾患があり世話も大変ですが、余計に愛着が湧きます。お休みの日はドッグランなど、しょっちゅう一緒にお出かけしています。

シーカーズ菊池 由紀子さんの大切な一枚の写真

菊池 由紀子を表す「3つ」のキーワード3 Keywords

  • ■『アイスクリーム』
    とにかくキャラメル味などあま~いのが好きです。ご入居者様にも甘党なのが知れ渡っています。
    ■『ホットヨガ』
    最近始めました。みなさまにお菓子をいただくことが多く、このままではまずいので(笑)
    ■『朝ドラ』
    かれこれ10年以上の間、1作品、1話たりとも見逃したことはありません。